大宮国際中に合格するには?

埼玉県でも人気のある都市と言えば「大宮」「浦和」。そんな「大宮」にある人気の公立中高一貫校が、「大宮国際中」です。
学費の安さ、バカロレア認定校など、進んだ教育を取り入れている、「大宮国際中」。この学校は、国際色豊かであり、ちょっと変わった、とても「面白い教育」をしています。
今回は、大宮国際中の入試情報まとめてみました。

大宮国際中 合格実績

大宮国際中とは?

大学受験に強い、埼玉にある中高一貫校

大宮国際中とは?埼玉県にある、公立の中高一貫校です。伝統的に公立の高校「浦和・大宮・一女」などが強い埼玉県ですが、最近では、中高一貫校へのニーズが増えています。
「川口市立高校附属中」、「さいたま市立浦和中」と並び、人気のある学校です。さいたま市に住んでいれば、受験をする事ができます。
大宮国際中では、国際的に活躍できるリーダーを育成するために、英語の授業に力を入れています。ネイティブの先生による、ワークショップなどにも力を入れています。

大宮国際中は国際バカロレアの認定校を目指しています。そのため、英語に興味がある生徒を募集しています。その部分が、他の中高一貫校とは少し違っています。 

教育機関で唯一世界の未来の作り方を身につけられる場所

■世界の未来をつくる3つの力

人生85年時代と言われる現代。その中で「生涯にわたって自ら学び続ける力」や「自分の頭で考え抜き、新しい価値を生み出す力」など、国際的な視野に立って多様性を理解することの大切さが問われています。

大宮国際中では、Grit(やり抜く力)Growth(成長し続ける力)Global(世界に視野を広げる力)の3つのGを6年間通してバランスよく身に付けることができます。
研究し続ける「真の学力」を6年間の連続性の中で育んでいきます。

■IB(国際バカロレア)認定校とは?

海外の大学に進学できる卒業条件が得られる、教育プログラムの事です。
国際バカロレア機構(本部ジュネーブ)が提供する国際的な教育プログラムで、1968年に出来ました。

■入試

入試は、「一般選抜」と「特別選抜」に分かれます。「特別選抜」は、帰国生入試になり、募集の条件が決まっています。

【公式】大宮国際中公式サイト

💡POINT
・埼玉県にある中高一貫校
・国際的に活躍する学生を育成
・英語に力を入れている

大宮国際中の入試対策は?

大宮国際中の入試試験について

大宮国際中は「1次試験」「2次試験」があります。大宮国際中に合格をするには、この両方の対策をしておく必要があります。特に大事なのは、「適性検査」という試験に強くなっておく事です。

適性検査は普通のテストと違い、基礎力だけでなく自分で考え、表現する事が必要になります。
読解力」「思考力」「表現力」が試されるテストになっています。

適性検査では、上記のような、長文とグラフが出てきます。
長文は会話形式になっている事が多く、さらに、グラフを見て、解答をする必要があります。
さらに、解答は300文字以内でなど、条件が複数追加されている事が多いです。これを小学生が答えるわけです。
かなりの読解力と問題への慣れが必要となります。

さらに変わっている部分もあります。
「大宮国際中」は全国で初めて、「英語入試」を導入して話題となった学校でもあります。
これは、埼玉県としてもかなり異例です。

大宮国際中、合格までの流れは

一次試験(筆記)
二次試験(集団活動+作文)

となっています。
二次試験の集団活動は、グループディスカッションをします。集団面接のようなものです。

試験は、適性検査と呼ばれる、単なる暗記では、合格できない試験となっています。
特に、面接と作文は対策をしておく事をお勧めします。

💡POINT
・読解力・思考力、表現力が必要
・テスト問題は、基礎力だけでは解けない
・二次試験に「面接」がある

どんな学生を求めているのか?


どんな人が求められているのか?

大宮国際中では、英語の授業に力を入れています。受験では、英語を使った「集団活動」と呼ばれる試験もあります。
さらに、適性検査が試験の内容に含まれています。つまり、以下のような人を求めています。

・論理的に思考できる生徒
・コミュニケーション能力が高い人
・リーダーシップを発揮できる人

このような生徒さんは、「大宮国際中」に合格しやすいと言えます。
特に適正検査は、自分の意見をまとめ、表現する力が必要となります。基本的な力としては、国語力が必要です。

「大宮国際中」の場合、英語に力をいれているので、英語が得意、好きだという生徒には、有利だといえます。

試験の特徴は?


適性検査とは?

適性検査とは?大人の人は、就職試験で受けた事があるかと思います。
普通の、答えを選択肢の中から選ぶテストとは違い、図やグラフを見て、答えを自分で表現する問題です。答えは複数あり、ポイントを抑えて回答する事が大事になります。

文章は会話型になっていたりします。読解力を身に着けつつ、方程式や世界情勢など一般的な学力も必要になります。適性検査を受験する場合、独自のテスト対策をしておく必要があります。
適性検査Aは50分間、適性検査Bは40分間です。


■適性検査A

① 小学校で身に付けた様々な分野の基礎的な知識を活用する力をみます
②「グローバル・スタディー(英語)」の授業で身に付けた知識を活用し、適切な判断する力をみます
https://www.city.saitama.jp/003/002/008/005/p022049.html


■適性検査B

① 発展的な課題に取り組み、自分の知識を活かして考え、課題を解決する力をみます
② 文章や資料などを読み取り、適切に判断・表現する力や自然現象・数理的事象などについて科学的に理解し分析したり合理的に説明したりする力をみます。

とされています。

💡POINT
・論理的な思考力が大事
・暗記のテストとは違う
・表現力が必要

大宮国際の入試と狙い


入試の対策方法とは?

大宮国際中では、「適性検査A」、「適性検査B」、「適性検査C」、「適性検査D」、「適性検査E」と5つの適性検査があります。
一般的には一次試験で「AB」をうけ、二次で「Cと集団活動」という構成の入試内容になっています。

問題 狙い
適性検査A グローバル・スタディ

論理的な思考力で解決

データを正しく読み解く

会話文や資料から読み解く
情報をまとめる

基本的な計算

式を使って表現

会話文から判断
適性検査B 地図から情報を読み取る

会話文を読み数学的に分析する

事実と意見を見極める
課題について正しく考察する

ルールの仕組みを理解する

論理的に思考する

考察を読み解く
適性検査C SDGsに関するテーマ

複数の資料を読み解く

自分の考えを表現する

論理的に表現する力
資料を適切に考察

構成をまとめる

論理的に説明する
集団活動 グローバル・スタディに身につけたコミュニケーション能力をみる 自分が好きな教科について、好きな理由をみんなに伝える。(英語で)

2022年度の問題です。年によって、入試問題は変わります。
グラフを読み取ったり、会話文を読んで、自分の考えを表現する。といった基本的な問題の構成については、毎年同じです。

💡POINT
・適性検査ABが一次試験
・二次試験にグループワークもある
・はっきりとしゃべる「度胸」も必要

面接の対策はどうしたら?


集団活動は何を対策したらいいの?

大宮国際中の二次試験は「集団活動」+「適性検査C」になっています。
「集団活動」についてみていきましょう。時間内に条件を整理して、自分の考えを200~300文字でまとめます。
集団活動では、コミュニケーション能力を審査します。

英語を使って、お題に対して意見を言います。適性検査Cは、作文で、自分の意見を表現します。

■募集要項より

・集団活動の時間は「30分間」
・小学校の「グローバル・スタディ」で身に付けたコミュニケーションをするのに必要な力をみます。
1部屋12人程度で、さいたま市立小学校で実施している「グローバル・ スタディ」の授業に即した活動を行います。

つまり、英語の面接でコミュニケーション能力を見るという事です。
面接突破のポイントは以下の2つです。

① 質問に対しての受け答えがしっかりできるか
② 自分の考えを人に伝えられるか

正解を答えるのではなく、「なぜ自分がそのように考えたのか」
を人に伝えられることが大切になります。
この力は、大人になってもなかなか難しいんですけどね。(笑

💡POINT
・自分の考えを人に話せる
・周りの意見を聞ける
・受け答えのバランスの良さ

試験の対策はどうしたら?

どんな勉強・対策をしたらいいのか?

■読解力や思考力を伸ばし、明日の自分を創造する

適性検査型入試で必要な思考力、記述力、表現力を鍛える必要があります。
一般的な私立中入試で実施される教科別の学力試験とは異なり、教科を横断した総合的な力が問わます。
具体的には、社会科の資料を題材に計算力を見る問題や、複数教科の資料を読み解いた上で自分の考えを記述する問題など、従来の学力試験では見られなかった総合力が問われる問題が主体となっています。

■基礎学力

小学校の学習範囲を超えた難問が出題されることもある私立中と違い、公立中高一貫校の適性検査では、学習指導要領の内容を超えた出題はありません。このため、基礎をしっかりと習得しておくことが基本となります。
漢字の書き取りや計算ドリルなどに毎日取り組み、基礎学力の定着を図りましょう。

■情報を読み、解答を導き出す力

適正検査では、統計データや写真、会話文など、複数の資料から情報を読み取り、答えを導き出す問題が多くあります。小学校のテストではあまり見ることのない形式ではないでしょうか。
そのため専用のワークなどを使って対応力を身につける必要があるでしょう。また、長文などの問題も多いため、文章を早く読む力も求められます。

💡POINT
・自分の意見を表現できるようにする
・基礎学力を上げておく
・面接対策をする

PISA型の学力を上げよう

PISA型学力を上げるのが、なぜ有利なのか?

中高一貫校で出されている問題は、PISA型の学力と呼ばれるものです。PISA型の学力とは、論理的な思考をつけ、人に表現する力のことです。
これは、「大宮国際中」の適性検査で求められている力、そのものです。

PISA調査とは?

PISA調査とは、OECD(経済協力開発機構)が、加盟国を中心に3年ごとに実施する学習到達度調査のことです。
世界72カ国・地域の15歳男女約54万人を対象に、読解力、数学的リテラシー、科学的リテラシーの3分野について実施されています。
2015年の調査では、日本からは198校、約6600人が参加しています。

日本は、科学的リテラシーは前回の4位から2位、数学的リテラシーも7位から5位に上昇しています。一方で前回4位だった読解力は8位に落ちました。
日本は、世界の中でも高い学力を維持しています。

この調査の目的は、義務教育修了段階の生徒が、「学んだ知識や技能を、実生活のさまざまな課題にどの程度活用できるか?」を評価することです。

PISA型学力は、「どれだけ知識を覚えたかではなく、覚えた知識を実生活の中でどれだけ使えるか?という能力です。

PISAでは具体的には、図表・グラフ・地図などを含む文章を読んで問題に答えます。
そこから、課題をみつけて、答えをだすための方法や考え方を論理的に説明することが求められています。
「自由に記述する形式の問題」が多く、自分の意見を求められます。

💡POINT
・答えを自分で書くタイプの学力テスト
・暗記ではダメ
・大宮国際中の適性検査と問題が同じ

まとめ

適性検査の対策をしよう

いかがでしたか?
大宮国際中に合格するためには、適性検査と英語に強くなっておく必要があります。さいたま市は英語の授業に力を入れています。

そして、国際的なリーダーを育成すること、大学進学率を上げることに積極的な市です。
大宮国際中は英語に強く、コミュニケーション能力にすぐれたリーダーを育成したいと考えています。
大宮国際中に合格するには、事前の勉強、対策が必要になります。
ぜひ、情報を集め、入試対策に備えてください。

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